暦の上では秋となりましたが、今なお厳しい暑さが続いております。
地域によりましては、地震、大雨などの自然災害に備え、お暮しの方々もいらっしゃるのではと、ご苦労お察し申し上げます。
今年に入り、ライチウス三田会会長として、会員皆様へのご挨拶、さらには活動の様子等をお知らせしておりませんでしたが、今期前半の多くの時間を先輩諸氏の皆様、あるいはライチウス会現役会員との対話に費やし、特に100周年を迎えんとするライチウス会そしてその活動を支援する私たち三田会の在り方について、再考することに努めてまいりました。
もちろん容易にその道筋が見つかるものではありませんが、先輩諸氏のご要望の一つとして、2030年の設立100周年記念を迎える年の前、元気で健康な内に何らかの形でお祝いの会を開催してほしい、それは先輩皆さんのご年齢を考えても十分に理解でき、是非実行したい企画と考えました。すでに幹事会で合意を得、来春の開催に向けて準備に取り掛かっているところでございます。
なお上記お祝いの会開催も、今秋の総会にて会員皆様の承認が必要となります。またその詳細も総会でご紹介したく思います。
さて今年のライチウス三田会総会は、昨年一昨年同様に三田キャンパス内の教室を会場に10月19日土曜日午後1時より開催致します。多世代にわたるOBOGにご参加いただき、現役の学生皆さんとも楽しく交流していただきたく企画を考えております。
また今年は、NHK報道局のチーフ・プロデューサー 齋藤真貴 様に「“ケアするメディア”を目指して」をテーマに、ご講演をいただきます。発達障害のキャンペーンを企画し、その番組制作に尽力され、また話題の人気番組「病院ラジオ」をプロデュースされたご経験などから、今回のテーマをいただきました。是非多くの皆様にご参加いただきたく思います。私も大変楽しみにしている講演です。
総会・懇親会のご案内については、例年同様に、今月8月下旬に会員皆様宛郵便等でお送りします。是非ご熟読いただき、懐かしき三田キャンパスにご参集下さい。
残暑厳しい折、健康に十分にご留意なされますようお願い申し上げます。
2024年8月12日
ライチウス三田会会長 半田理恵子
以下に齋藤真貴様ご本人による講演概要を掲載します。
“ケアするメディア”を目指して
~NHK「発達障害キャンペーン」「病院ラジオ」の取り組みから~
NHK 報道局 報道番組センター 社会番組部
チーフ・プロデューサー 齋藤 真貴
<概要>
メディアが“ケアする”ことは可能でしょうか?メディアが多様化するなか、テレビ等のマスメディアはその役割を担うことができるでしょうか?そもそも“ケアする”ということはどういうことでしょうか?NHKで実践してきた「発達障害キャンペーン」や「病院ラジオ」の取り組みを例に、メディアの新たな可能性について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。テレビやラジオがもっと身近に感じられるかもしれませんよ。
<経歴>
1997年NHKにディレクターとして入局。「生活ほっとモーニング」や「NHKスペシャル」などで健康・医療分野を中心に番組を制作。2014年からプロデューサー。主に「あさイチ」を担当しながら「NHKスペシャル」の制作や「発達障害キャンペーン」の展開などに携わる。2018年「NHK発達障害プロジェクト」で放送文化基金賞、2019年「病院ラジオ」でギャラクシー賞を受賞。現在は、報道局で「クローズアップ現代」などの制作に携わる。