Monthly Archives: 8月 2024

会長より ~総会10月19日開催~

 暦の上では秋となりましたが、今なお厳しい暑さが続いております。
 地域によりましては、地震、大雨などの自然災害に備え、お暮しの方々もいらっしゃるのではと、ご苦労お察し申し上げます。
 
 今年に入り、ライチウス三田会会長として、会員皆様へのご挨拶、さらには活動の様子等をお知らせしておりませんでしたが、今期前半の多くの時間を先輩諸氏の皆様、あるいはライチウス会現役会員との対話に費やし、特に100周年を迎えんとするライチウス会そしてその活動を支援する私たち三田会の在り方について、再考することに努めてまいりました。
 もちろん容易にその道筋が見つかるものではありませんが、先輩諸氏のご要望の一つとして、2030年の設立100周年記念を迎える年の前、元気で健康な内に何らかの形でお祝いの会を開催してほしい、それは先輩皆さんのご年齢を考えても十分に理解でき、是非実行したい企画と考えました。すでに幹事会で合意を得、来春の開催に向けて準備に取り掛かっているところでございます。
 なお上記お祝いの会開催も、今秋の総会にて会員皆様の承認が必要となります。またその詳細も総会でご紹介したく思います。
 さて今年のライチウス三田会総会は、昨年一昨年同様に三田キャンパス内の教室を会場に10月19日土曜日午後1時より開催致します。多世代にわたるOBOGにご参加いただき、現役の学生皆さんとも楽しく交流していただきたく企画を考えております。
 
 また今年は、NHK報道局のチーフ・プロデューサー 齋藤真貴 様に「“ケアするメディア”を目指して」をテーマに、ご講演をいただきます。発達障害のキャンペーンを企画し、その番組制作に尽力され、また話題の人気番組「病院ラジオ」をプロデュースされたご経験などから、今回のテーマをいただきました。是非多くの皆様にご参加いただきたく思います。私も大変楽しみにしている講演です。
 総会・懇親会のご案内については、例年同様に、今月8月下旬に会員皆様宛郵便等でお送りします。是非ご熟読いただき、懐かしき三田キャンパスにご参集下さい。
 残暑厳しい折、健康に十分にご留意なされますようお願い申し上げます。

2024年8月12日
ライチウス三田会会長 半田理恵子


以下に齋藤真貴様ご本人による講演概要を掲載します。

“ケアするメディア”を目指して
~NHK「発達障害キャンペーン」「病院ラジオ」の取り組みから~

NHK 報道局 報道番組センター 社会番組部
チーフ・プロデューサー  齋藤 真貴

<概要>
メディアが“ケアする”ことは可能でしょうか?メディアが多様化するなか、テレビ等のマスメディアはその役割を担うことができるでしょうか?そもそも“ケアする”ということはどういうことでしょうか?NHKで実践してきた「発達障害キャンペーン」や「病院ラジオ」の取り組みを例に、メディアの新たな可能性について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。テレビやラジオがもっと身近に感じられるかもしれませんよ。

<経歴>
1997年NHKにディレクターとして入局。「生活ほっとモーニング」や「NHKスペシャル」などで健康・医療分野を中心に番組を制作。2014年からプロデューサー。主に「あさイチ」を担当しながら「NHKスペシャル」の制作や「発達障害キャンペーン」の展開などに携わる。2018年「NHK発達障害プロジェクト」で放送文化基金賞、2019年「病院ラジオ」でギャラクシー賞を受賞。現在は、報道局で「クローズアップ現代」などの制作に携わる。

至誠学園のANA機体工場見学会を実施しました

2024年6月29日(土)に至誠学園・至誠大地の家・至誠大空の家の皆さんが参加して、羽田整備場のANA機体工場見学会が実施されました。

当日は児童・職員合わせて59名の方が参加され、ライチウス会からも現役生4名、ライチウス三田会からも4名の方がボランティアで参加されました。
児童・職員揃って国内線の機内食(弁当)を食べた後、2グループに分かれ、機体工場見学と航空教室を行いました。

機体工場見学では初めて間近で見る航空機の大きさに驚きながらも、整備士からの丁寧な説明に熱心に耳を傾けながら、普段は見られない距離や角度から航空機の写真撮影をしていました。
現役のキャプテン(機長)とキャビンアテンダント(CA)による航空教室では、クイズを交えながら進められ、児童からの厳しい質問に機長・CAともタジタジになる場面もありました。
機長・CAの制服を着用しての児童(一部職員)の撮影会も盛り上がりました。

その後、整備関連の部品や工具の展示施設を見学し、実際のファーストクラスやビジネスクラスの座席に座ったり、ANAグッズの購入をしたりして、最後に実物大の垂直尾翼の前で全員の記念撮影を行い、帰りのバスに乗り込みました。
全部で約5時間の長丁場、参加された皆さんお疲れさまでした。

実施に当たってはANAグループの皆さんの全面的な協力を頂きました。
また、至誠学園ではライチウス会OBの職員の渡邊さん(2002年法卒)に年明けから学園サイドのきめ細かい調整をして頂きました。

当日参加された方含めて、全ての関係者にこの書面を借りてお礼申し上げます。有難うございました。

担当幹事:清水信三(1980年経卒、元ANA社員)

【参加者からの声】

(学園児童より)
思ったより飛行機が大きかった。
弁当が美味しかった。
ANAの飛行機が好きになった。
飛行機や整備士が格好良かった。
飛行機のお尻がそれぞれ違った。
飛行機の仕事につきたいと思いました。
普段見られないところが見学できた。

(学園職員より)
至誠学園としても本当に久しぶりとなる大がかりな外出行事でしたが、たくさんのお気遣いのおかげで子どもたちだけでなく職員も本当に貴重な体験をさせていただくことができました。
子どもたちはかなりの距離を歩いて帰りはかなり疲れた様子もありましたが、機内食をいただくこと、楽しい航空教室、飛行機を間近に見ることなど、特に学園で生活する子どもたちにとっては非日常どころか生まれて初めての経験をさせていただきました。
ANAグループのみなさま方が本当に丁寧に、子どもたちに優しくお声掛けいただいたこと、とても嬉しく、印象に残る出来事になったと考えています。

(ライチウス会参加者より)
いつもは賑やかな子供たちも、説明の間は口を閉じて話を聞く様子にも、感慨深かったですし、それほど好奇心をそそる見学会だったと思います。普段の勉強会とはまた違った子供たちの姿を見ることが出来ました。
子供たちが飛行機を見て興奮し、喜ぶ姿を見て嬉しくなりました。最初は少し警戒していた子供も最後には会話もして手も降ってくれて胸がいっぱいになりました。
工場見学の中で、至誠学園の子供たちやOBの方たちと会話する中で、自分のやりたいことを見つけるきっかけにもなりました。
自分の仕事について話すときのANAの皆さんが本当に楽しそうで、自分の仕事に誇りを持てる社会人になりたいと心の底から思いました。

(ライチウス三田会参加者より)
ボランティアとして参加しましたが、一見学者になって立場も忘れて楽しみました。社員の方々が安全性に対して真摯に向き合っている姿勢が感じられました。子供たちが航空機の前で、伸び伸びした闊達な姿が印象的でした。子供のころのこの様な経験は、今後の人生の中で貴重だと思います。整備士さんも作業中にも関わらず、快く子供たちに接してくれていました。ANAの皆様のご尽力により、学園の子供たちが溌剌とした元気を発揮できたと思います。

(ANAグループより)
普段とは違うやり方での工場見学会となり、少しバタバタしましたが、至誠学園の皆さんに喜んで頂けたら幸いです。
少し難しかったかも知れませんが、子供たちが目を輝かせて、真剣に説明を聞いて貰ったのが印象的でした。私たちも明日からもっと仕事を頑張ろうと気合が入りました。
これを機会に一人でも多くの子供が航空界を目指してくれることを願うばかりです。
私自身とても楽しく、子供たちにも良い思い出として記憶に残りましたら幸いです。
私たちも至誠学園の皆さんと、ライチウス会の皆さんと触れ合う貴重な機会となりました。