ライチウス三田会総会報告

| 2022年12月18日


〇10月22日、ライチウス三田会総会が開催されました

コロナ禍での開催となり、従来の飲食を伴う懇親会中心から講演・自由懇談中心に内容が変更されました。会場も三田キャンパスに移しました。新たにオンラインによる参加が可能となりました。

参加者集合写真

〇総会に先立って希望者の参加による三田キャンパスツアーが行われました

塾員センター中里課長の案内で・福澤記念館(旧図書館) ・演説館 ・法科大学院模擬裁判教室 ・イサムノグチ設計の建物を巡りました。

ツアー 担当者感想

「今回、初めて実現したキャンパスツアーは、塾員センターの中里氏に休日を返上してご案内いただくという大変貴重な2 時間でした。
図書館旧館では入ってすぐ右手が喫茶スペースになっていることに驚き、2階の展示室の充実ぶりには時を忘れ、三田の演説館では、そのモダンな外観の内部まで開放していただき、歴史を感じさせる重厚な造りに目を見張りました。
そして南館の旧ノグチ・ルームや地下の模擬裁判所などは、在学中にはなかった新しいスペースで義塾の発展が手に取るように分かりました。
今後もこのツアーが続き、現役生も参加するようになったらもっと有意義なのにと来年に思いを馳せました。

【末光奈緒子 S55卒】

〇総会では規約にしたがい次のことが承認されました

 ・新役員(コロナ渦で就任した次の役員を改めて承認)
   会長:半田理恵子(S51卒)  副会長:加藤秀明(S53)
   会計監事:餘吾徳造(S50) 末光奈緒子(S55)
 ・2021年度会計報告

〇経済学部教授・ライチウス会会長 駒村康平先生に講演をしていただきました

演題「人を助けるとはどういうことか」

参加者感想

「・仲本工事さんの事故例から、高齢者は情動機能が強くなり自信過剰になる。自分を客観的に見るメタ認知が求められる。 
・血吸いコウモリは48時間血を吸わないと死ぬが余裕があると仲間に血を分けてあげる。ふだんもらってばかりであげないものはいざというときに分けてもらえない。
・日本の高齢男性は家族以外に相談できる友人がおらず先進国中で最も孤独。
・リンカーンは友人には愚痴ばかり言っていた。愚痴を聞いてもらえる相手がいることで大統領職に集中できた。
・孤独孤立は大きな問題。人のお世話をするように、人のお世話になるように、そして感謝をするようなお互い様のコミュニティ作りが必要。などのお話は高齢者の仲間入りをした私には印象的でした。
教授の著書「社会のしんがり」をさっそく読ませていただきました。制度の網から漏れてしまう人たちを支援する人々を教授は「しんがり」とよんでいます。昭和20年代後半から至誠学園でのボランティア活動を始めたライチウスの先輩方は「しんがりのさきがけ」ともいえるのではないでしょうか。」

【鈴木由之S53卒】

〇講演の後、参加者は4つのグループに分かれて「自由懇談・情報交換」に移りました

参加者感想

「今回の総会では、後半に「自由懇談・情報交換」の時間を設け、4つのテーマに分かれて、現役とOG/OBが入り混じって座り、対話しました。4つのテーマは、「大学教育」「ボランティア活動」「社会と学生生活」「ライチウス活動」。現在のことや、過去を振り返りながら、一人ひとりが発言し、共感や多くの気づきがありました。特に、コロナ禍での現役の皆さんの思いや現状、OG/OBのそれぞれの時代の経験やチャレンジなどを共有する貴重な機会となりました。あっという間に時間が過ぎ、参加者の皆さんからもとても好評でした。年齢や立場を超えて共に考えていくために、今後の総会でもぜひ「自由懇談・情報交換」を行っていければと思います。」

【津山直子 S59卒】

「ライチの歴史を感じた。今も支えてくださる人がいて活動が継続できているのだと感じた。自由交流会は話し足りなかった。最初の方は話が進まないが、時間が経つと疑問や意見が次々と湧き出て来るのを実感した。OB OGの方が優しく話を聞き出してくださり、アドバイスや経験談を話してくださったのでとても貴重な機会だったと思う。自分もこのようにしてライチの伝統を引き継ぎ、次世代へと繋げていきたい。」

【現役学生】

「先日は現役生も参加させていただきありがとうございました。OBの方とも交流できとても有意義に過ごすことができました。また、OBの方とお話しする上で、相手の方の年代も幅広く改めてライチウス会の伝統を感じることができました。そうした中で一番印象に残ったのは、最後に行った自由懇談の時間です。私はCブースに行ったのですが、学生運動から地下鉄サリン事件、東日本大震災の時の様子を実際に知ることができとても良かったです。ただ時間が押してしまっていたこともあり突っ込んだところまでお話しすることができなかったので、次回もこうした機会を設けていただけるのであれば、時間を長くしていただきたいです。」

【現役学生】

〇今回オンラインによる総会参加が試みられました。

オンライン参加者(写真提供は飯塚)

オンライン担当者から

「オンラインには全国各地から10名以上の会員にご参加いただきました。画面上で総会と駒村先生の講演を視聴した後、会場で「自由懇談・情報交換」が始まった時間帯には、オンライン参加の皆さんで自己紹介タイムとなりました。さらに会長・幹事長の飛び入り参加、駒村先生との質疑応答も行われました。地方在住や個別の事情で総会会場に足を運びにくいという会員の方々にも、懐かしい「ライチの日々」を思い起こす、楽しいひとときになったものと思います。」 

           【飯塚克己S54卒】

〇写真家 山崎弘義氏S55卒 に写真を提供していただきました

オンラインの写真を除きキャンパスツアーから撮影していただきました。

〇3年ぶりの総会でした

しかもコロナ禍です。講演・懇談中心に内容を変えたこともあり参加者の少ないことが危惧されましたが、現役学生、オンラインを含めて80名の会員の参加があり、盛会となりました。
会員のみなさまのご協力に感謝申し上げます。                     

幹事長 鈴木由之